札幌太田病院コラム

　みなさまこんにちは。今回は急性期治療病棟の「作品掲示板」について紹介したいと思います。

　精神科の病院には気分が落ち込んでいたり、不安が強くなっていたりする方が治療のために入院されています。そんな病棟の中に、ちょっとほっとできるスペースがあるのをご存じですか？

　それが、患者さんが作った作品を紹介する「作品掲示板」です。

◇どんなものが飾られているの？

・塗り絵や折り紙などの創作作品

・季節の飾り（桜、梅雨、クリスマスなど）

・書道の作品

これらは、作業療法というリハビリの時間に作られたものや、患者さん自身が「よかったら飾ってください」ともってきてくれたもので、許可をいただいて飾っています。

◇作品掲示板ってなんのためにあるの？

見た目の彩りだけでなく、いろいろな心の働きを支える役割があります。

・表現することで心が軽くなる

言葉で気持ちを伝えるのが難しい時でも、絵や作品を通して自分の内面を表現できます。

・「誰かに見てもらえた」という経験が自信になる。

「きれいだね」「すてきだね」と声をかけてもらえることで、自分を少しずつ肯定できるようになります。

・病棟があたたかい空間に

無機質になりがちな病院の中で、色や形がある華やかな掲示板は、季節感や生活感を取り戻す助けになります。私たちスタッフも患者様の作品をみて元気をもらっています。

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