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Hyperphagia

過食症(神経性過食症・神経性大食症)

疫学Epidemiology

BNはANと同様、主に先進国で認められ、20代に多く、90%以上が女性です。
また、肥満恐怖のため過食以外の普段の食事は、絶食に近い状態や厳しい食事制限をしており、日中は血糖値が低下し、飢餓感が強い状態となっていることが多いです。

BNの特徴Characteristic

BNの本質は繰り返すむちゃ食いです。むちゃ食いは高糖分・高脂肪・高塩分食への依存症とも考えられています。患者は自分の症状に苦悩し、うつ状態を呈しやすいです。背景にADHDを有する方々が一定数います。
BNの診断基準の要旨(DSM-IVより)は、次のA~Dです。

BNの特徴
  • Aむちゃ食いエピソードの繰り返し。むちゃ食いでは、ほとんどの人が同じような時間と環境で食べる量よりも明らかに多い食物を食べ、食べることを制御できない感覚を有する。
  • B体重増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。
  • Cむちゃ食い及び不適切な代償行動は3か月間にわたり平均週2回以上認める。
  • D自己評価は体型及び体重の影響を過剰に受けている。

治療では、信頼関係をつくり、励ましつつ、心理教育、認知療法、栄養指導・カウンセリング、自助グループ参加などで対処技能の獲得と認知の偏りの修正を行います。対人関係療法や最近はガイデッドセルフヘルプも推奨されています。

治療Treatment

当院における治療

BNは、肥満恐怖やボディーイメージの歪みは認めるものの、痩せを伴いません。過食のコントロールができず、生活に支障をきたしている状態です。過食症は炭水化物、脂肪への依存症の側面もあります。
外来治療では、心理教育、認知行動療法(CBT-E)、栄養カウンセリング、集団療法、自助グループ参加、薬物療法、併発症への治療を行います。デイケア・ナイトケア参加も可能です。背景にADHDを有する症例では、抗ADHD薬が奏効することがあります。
入院治療では、過食の誘因となる低血糖や飢餓状態を生じさせぬため3食で1日に必要なエネルギーを摂取できるようにします(肥満恐怖への暴露反応妨害法、適切な食習慣の獲得)。過食と嘔吐のない生活を続け、離脱症状と渇望から脱し、自然な生活を体験します。外来と同様、心理教育や認知行動療法で疾患理解を深め、集団療法、自助グループ参加を行います。

思春期心の健康会 思春期心の健康会抄録

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