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Schizophrenia

統合失調症

統合失調症とは

誰もいないのに人の声が聞こえてくる、街ですれ違う人が私を襲おうとしている、といった幻覚、妄想などが主な症状の病気です。また、これらの症状を患者様自身が病気だと認識するのが難しいという特徴があります。

およそ100人に1人がかかる病気と言われ、特別珍しい病気ではありません。しかし、日常生活や社会生活においても、会話が成り立たなかったり、意欲がわかなかったりといった障害も出るため、周囲からは「社会性がない」「常識がない」「怠けている」といった誤解を受けやすくなります。会話が成り立たないといっても、まったく話が通じないわけではなく、きちんとした治療を行うことで、多くの患者様は回復していきます。

統合失調症とは

症状

前駆期

初回精神病相の数か月~数年前から認めます。不眠、不安、気分症状、身体にまつわる訴え(頭痛、背中や筋肉の痛み、体力低下、消化器症状等)、引きこもりなどが症状として見られます。
思春期・青年期のうつ状態は、統合失調症の可能性があるため注意が必要です。

陽性症状

  • 妄想

    「テレビで自分のことが話題になっている」「ずっと監視されている」など、実際にはないことを強く確信する。

  • 幻覚

    周りに誰もいないのに命令する声や悪口が聞こえたり(幻聴)、ないはずのものが見えたり(幻視)して、それを現実的な感覚として知覚する。

  • 思考障害

    思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのかわからなくなることもある。

陰性症状

  • 感情の平板化(感情鈍麻)

    喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなる。

  • 思考の貧困

    会話で比喩などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。

  • 意欲の欠如

    自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまう。また、いったん始めた行動を続けるのが難しくなる。

  • 自閉(社会的引きこもり)

    自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。

認知機能障害

  • 記憶力の低下

    物事を覚えるのに時間がかかるようになる。

  • 注意・集中力の低下

    目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる。

  • 判断力の低下

    物事に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることができなくなる。

感情障害

躁状態やうつ状態。統合失調症と躁うつ病は原因遺伝子の1/3が同じであることがわかっている。

原因

はっきりした原因はまだわかっていませんが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなっていることと、脳自体の異常と考えられています。進学・就職・独立・結婚など人生の進路における変化が発症のきっかけとなることもありますが、あくまできっかけであって原因ではありません。

診断基準

統合失調症の診断は、診断基準をベースに行われます。診断基準としては、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10」と、米国精神医学会の「DSM-5」の2つが主に使われています。これらの診断基準では、統合失調症にみられる症状を記述した診断項目と比べて、いくつ当てはまるかによって決まります。
DSM-5の診断基準では陽性症状(幻覚や妄想など)や陰性症状(感情の平板化や意欲の低下など)が認められ、社会的・職業的機能の低下した状態が持続する場合に統合失調症が疑われます。

DSM-5における統合失調症の診断基準

A:以下のうち2つ(またはそれ以上)、おのおのが1か月以上(または治療が成功した際はより短い期間)ほとんどいつも存在する。これらのうち少なくとも1つは(1)か(2)か(3)である。

  1. 妄想
  2. 幻覚
  3. まとまりのない発語(例:頻繁な脱線または滅裂)
  4. ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動
  5. 陰性症状(すなわち感情の平板化、意欲欠如)

B:障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能のレベルが病前に獲得していた水準より著しく低下している(または、小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない)。

C:障害の持続的な特徴が少なくとも6か月間存在する。この6か月の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1か月(または、治療が成功した場合はより短い期間)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間も含んでよい。これらの前駆期または残遺期の期間では、障害の兆候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形(例:奇妙な信念、異常な知覚体験)で表されることがある。

D:統合失調感情障害と「抑うつ障害または双極性障害、精神病性の特徴を伴う」が以下のいずれかの理由で除外されていること。

  1. 活動期の症状と同時に、抑うつエピソード、躁病エピソードが発症していない。
  2. 活動期の症状中に気分エピソードが発症していた場合、その持続期間の合計は、疾病の活動期および残遺期の持続期間の合計の半分に満たない。

E:その障害は、物質(例:乱用薬物、医薬品)または他の医学的疾患の生理学的作用によるものではない。

F:自閉スペクトラム症や小児期発症のコミュニケーション症の病歴があれば、統合失調症の診断は、顕著な幻覚や妄想が、その他の統合失調症の診断必須症状に加え、少なくとも1か月(または、治療が成功した場合はより短い)存在する場合にのみ与えられる。

(DSM-5 精神障害の診断・統計マニュアル第5版から引用)

治療法

統合失調症の治療の基本は、患者のQOL向上とリカバリーを目指すことであり、そのためには薬物療法と心理社会的療法のどちらも重要です。

薬物療法

急性期には薬物療法が治療の中心となります。現在第1選択薬とされるのはリスペリドン、オランザピン、ペロスピロン、アリピプラゾール、ブロナンセリンなどの非定型抗精神病薬です。抗精神病薬の特徴はドパミンD2受容体遮断作用ですが、アリピプラゾールを除く非定型抗精神病薬はセロトニン2A受容体遮断作用も有しており、これにより錐体外路症状などの副作用が出現しにくく、また陰性症状の改善にもやや有効性があるとされています。

心理社会的療法

心理社会的治療としては支持的精神療法に加え、幻聴に対してのコーピングスキルの獲得や再発の早期警告サインの把握などを目的とした認知行動療法的アプローチ、社会生活技能訓練(SST)や作業療法などを包括的に組み合わせ実施することが求められています。

また、家族の感情表出が大きいと再発のリスクが高まることも知られており、本人のみならず家族に対しても疾病理解を深めていくための心理教育が重要です。

注意点

患者様の6割は自分が病気と思っていないとされ、援助を求めていない場合が多く、中には敵対的な人もいます。
そのため、本人が治療を受け入れるためにどのように援助するかが大事になります。

治療同意を得るためには…

  • 傾聴すること
  • 共感すること
  • 同意できることを見つけること
  • 協力関係をつくること

が大切です。

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