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Dementia

認知症神経認知症群

概要Overview

2025年には、認知症患者の人口は700万人に達し、65歳以上の高齢者の5人に1人になると言われています。認知症は、認知機能障害により、社会機能が障害される疾患です。認知症をきたす疾患は、神経変性疾患とその他の疾患に大きく分類されます。神経変性疾患には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、嗜銀顆粒性認知症などがあり、その他の疾患には、血管性認知症、特発性正常圧水頭症、プリオン病、外傷性、感染症によるもの、アルコール・薬物によるものなどがあります。この中で一番多いのがアルツハイマー型認知症で、認知症全体の約40-70%を占めます。次に、血管性認知症10-40%、レビー小体型認知症5-10%、前頭側頭葉変性症1-3%と続き、これら4疾患と混合性認知症で認知症の大部分を占めます。

悩んでいる老夫婦の画像

認知症の原因Cause

1つ以上の認知領域(複雑注意、実行機能、学習及び記憶、言語、知覚-運動、社会的認知)において、以前の行為水準から有意な認知の低下があります。

アルツハイマー型認知症

「話したことを忘れ同じことを繰り返し言う」「約束を忘れる」「物の置いた場所がわからなくなる」など短期記憶障害から発症することが多いです。その後、服を適切に着られない、道に迷うなどの症状が出現します。振り返り反応や取り繕い反応がよく見られます。

レビー小体型認知症(DLB)

認知の変動、具体的な幻視、レム睡眠行動障害、パーキンソニズムの中核症状を認め、抗精神病薬への過敏性、繰り返す転倒、失神または一過性の無反応状態、便秘・起立性低血圧・尿失禁などの自律神経障害、過眠、嗅覚鈍麻、体系化された妄想、アパシー、不安、抑うつなどの支持的特徴を有します。

前頭側頭型認知症(FTD)

前頭側頭型認知症は、行動異常型と意味性認知症、進行性非流暢性失語を含めた概念です。

行動異常型

脱抑制行動(社会的に不適切な行動、礼儀やマナーの欠如、衝動的で無分別や無頓着な行動)、無関心または無気力、共感や感情移入の欠如(他者の要求や感情に対する反応欠如、社会的な興味や他者との交流、または人間的温かさの低下や喪失)、固執性・情動性(単純作業の反復、強迫的または儀式的な行動、常同言語)、口唇傾向と食習慣の変化(食事嗜好の変化、過食・飲酒・喫煙行動の増加、口唇的探究または異食症)を認めます。70歳以上での発症は稀であると言われています。

意味性認知症

必須項目(物品呼称の障害、単語理解の障害)、対象物に対する知識の障害・表層性失読・失書、復唱は保たれる、発話は保たれる、のうち3つを認める。70歳以上で発症はまれであると言われています。

血管性認知症

認知機能障害の発症が、1つ以上の脳卒中発作と時間的に関連する、あるいは、障害が処理速度を含む複合的な注意力や前頭葉性の実行機能に顕著であると言われています。

認知症の行動・心理症状(BPSD:Behavioral and psychological symptoms of dementia)

拒絶、不穏、暴言・暴力、徘徊、性的逸脱行動など行動症状と、不安、焦燥、うつ状態、幻覚、妄想など心理症状があります。初期アルツハイマー型認知症の64%~90%が1つ以上の症状を呈すると言われています。

治療Treatment

認知症患者様の治療

  • 外来治療

    認知症進行遅延を目的とした薬物療法、BPSDへの薬物療法、家族への指導・支援、介護保険申請、介護やリハビリテーションへの紹介。

  • 入院治療

    ユマニチュード、パーソンセンタードケアの全スタッフによる実践を目指しています。認知症の患者様が安心して、穏やかに過ごせるようにいたします。入院治療が必要な場合は、なるべく迅速に対応いたします。
    また、精神科医、内科・総合診療医、歯科医(非常勤)、看護師、歯科衛生士、理学・作業療法士、介護福祉士、管理栄養士、精神保健福祉士によるチーム医療を実践しています。

    • <精神科医>

      せん妄や認知症など精神疾患への治療を行います。

    • <総合診療医・内科医>

      身体併発症の治療にあたります。

    • <歯科衛生士による口腔ケアの実施>

      口腔内トラブルの早期発見、経口食事摂取・口腔機能の維持、誤嚥性肺炎の予防、嚥下リハビリテーションなど。

    • <理学療法士・作業療法士による身体・認知リハビリテーションの実施>

      廃用症候群を防ぎ、歩行機能を維持し、歩いて退院してもらうことを目指しています。

    • <管理栄養士による栄養療法>

      高齢者の5人に一人は栄養障害を有し、認知症や精神疾患の罹患者ではより高率に認めます。医師と協働して栄養療法を実施します。

    • <精神保健福祉士>

      患者様、ご家族のご希望を伺いながら、利用可能な制度のご案内、退院後の各種サービス導入の調整、退院先の検索や調整をお手伝いいたします。

    • <円滑な介護への移行>

      当法人高齢者部門と密な連携を行い、円滑な介護への移行が可能です。介護医療院、介護老人保健施設、認知症対応型グループホーム等への移行が可能です。 同法人内の居宅介護支援事業所、介護老人保健施設、認知症対応型グループホーム・デイサービス、訪問看護ステーション、訪問介護事業所などと連携します。
      各施設との密な連携により、医療から介護へ、入院・入所から地域生活へ、継ぎ目のない円滑な移行を可能にしています。

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〒063-0005
北海道札幌市西区山の手5条5丁目1番1号

電話011-644-5111

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