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Depression

うつ病

うつ病とは

うつ病とは、不眠・食欲低下、気分の落ち込み、興味や喜びを感じられなくなる、意欲が湧かないなどの症状が1日中あり、それが2週間以上続く精神疾患です。不安が強くて居ても立っても居られない、頭が働かず理解できない、体が鉛のように重く何もできない、物事を悪い方にしか考えられない、「破産する」「不治の病だ」「罪人だ」などの妄想が生じ、自殺念慮が生じることがあります。現代人は仕事や家事・育児の忙しさに加え、環境の変化が著しいなど、心身のバランスを崩してしまうのは決して珍しいことではありません。
“心の風邪”とも呼ばれるように、うつ病は誰しもが罹患する可能性があります。「弱気な人、内気な人ほどかかりやすい」という噂もありますが、それは誤解です。うつ病はれっきとした脳の病気。決して気合で治すものではなく、むしろ普段は元気な人こそ周囲から過度な期待や信頼を寄せられ、心が弱ってしまうケースもあるため注意が必要です。

原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳の神経伝達物質の減少に起因すると言われています。治療は、休養と睡眠が第一に重要で、その上で薬物療法、認知行動療法を行います。運動、光、食事も大切です。社会的要因や心理的要因が複雑に絡み合って発症に至るため、画一的に判断せず、一人ひとりに合った治療法を適用します。

うつ病の種類

「うつ」とは気分の晴々しない状態を指します。
うつ病の医学的記載で最も古いものは紀元前4世紀のヒポクラテスまで遡り、現代における生涯有病率は約15%で、平均40歳前後で発病しやすく、女性の方が男性より発病しやすいとされています(男性の約2倍)。
また、患者の一親等者が同病である割合は上記の2~10倍で、一卵性双生児の一致率は46%(二卵性では10~20%)という結果が出ています。
なお、40%が1年以内に寛解しますが、再発率は高くなっています。

頭を抱える女性の画像

内因性

気分の落ち込みが原因からは了解不能。罪業・貧困・心気妄想などがしばしば伴い、修正不能な自責感から希死念慮が生じる。日内変動、早朝覚醒、体重減少、頭痛や口渇・便秘などの身体症状や記憶力・思考力の低下を伴う。

心因性(反応性)

気分の落ち込みが原因から了解可能。性格や環境がうつ状態の発生に強く関係している。

外因性(症候性)

認知症など脳疾患、心不全や甲状腺機能低下症などの身体疾患、ステロイド剤など薬剤がうつ病状態の原因となっているもの。

内因性うつ病の原因

原因はまだ解明されていませんが、うつ病へのかかりやすさ(脆弱性)には個人差があり、遺伝子(多因子遺伝)が関係しています。
ストレスへの耐性には個人差があり、脆弱性にストレスの負荷がかかり、限度を超えるとうつ病が発症すると言われています。
うつ病を原因として、脳の神経伝達機能低下(モノアミン仮説)、脳の神経細胞の新生抑制、副腎皮質ホルモン制御システムの不調などの仮説が提示されています。

こんなお悩みありませんか?

次のような症状は、うつ病の可能性があります

心の症状

  • ことあるごとに自分を責めてしまう。
  • 自分に価値を見出せない。
  • 趣味などの以前は楽しんでいたことが億劫になった。
  • 集中力が欠如している。
  • 物事を覚えられない、すぐに忘れてしまう。
  • 食欲がない、好物を食べてもおいしいと感じない。
  • ベッドに潜ってもなかなか寝付けない、
    何度も目が覚めてしまう。
  • 些細なことでイライラを感じる。
  • 強い不安や焦りを感じる。
  • ふいに「死にたい」と思ってしまう。
  • いつの間にか涙を流している。

体調の変化

  • 疲れやすい、慢性的に疲れている。
  • 胃がむかつく。
  • 微熱が続いている。
  • 生理不順、月経困難。
  • 性欲減退、勃起不全。
  • 残尿感がある、頻尿。
  • めまい、耳鳴り、息切れがする。
  • 頭痛、肩こり、首こり、腰痛、関節痛、体がしびれる。
  • 発汗、動悸、口渇。
  • 便秘がち、あるいは下痢になることが多い。

うつ病の治療法

休養、睡眠、薬物療法、運動や食事、生活習慣の改善、修正型電気痙攣療法(mECT)などが有効です。

10代のうつ病

少女が頭を抱え込む画像

10代は心も体も大きな成長を迎える時期です。勉強や部活、アルバイト、交友関係などの悩みが生まれ、精神的に不安定になりやすい時期でもあります。幼いころと比べてストレスを感じる機会の多い環境になりやすいことから、適切に対処しなければ発症のリスクが高くなります。若いうちにうつ病になると慢性化することもあるため、本人・周囲を問わず「何かおかしいな」と感じたら、早めに対処することが重要です。

女性のうつ病

女性が悩んでいる画像

昨今はジェンダーフリーの概念により女性の社会進出が進んでいる一方、共働きでありながら家事や育児を女性の方が多く負担している家庭は少なくありません。また月経前症候群(PMS)、出産、更年期障害といった体のメカニズムに由来するイライラや不安感から、男性と比較してうつ病になりやすいとも言われています。また、女性のうつ病はパニック障害などを併発することが多いため、「気持ちの問題」と軽視してはいけません。家族など周りがサポートし、ストレス要因を排除できる環境をつくることが大切です。

働く世代のうつ病

スーツの男性が苦しそうな画像

働き方改革の推進に伴い、我が国の労働環境は刻々と変化しています。時間外労働の削減は喜ばしいことのようにも思えますが、その分ミスの少ない作業が求められ、ビジネスパーソンの精神的緊張は大きくなっています。また、セクハラ・パワハラ・モラハラといった人間関係に起因するストレスも発症の原因となるため要注意です。うつ病に対する会社や上司の理解が不可欠であり、場合によっては個人の適性に応じた配置換えなど、労働環境を見直すことも必要になります。

老年期・退行期うつ病

お年寄りが落ち込んでいる画像

老年期はうつ病の好発時期です。不安焦燥が強くなる方や、微小妄想(貧困妄想・心気妄想・罪業妄想)など精神病症状を伴う重症うつ病の方が多く、重度の場合は入院が必要です。老年期のうつ病は認知症のように見えることもあり、その場合は、仮性認知症と呼ばれます。

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