札幌太田病院コラム

　近年、高齢の入院患者様が増えてきています。入院生活においては、安心して心穏やかに過ごすことができるよう、様々な職種が関わっています。その中で、作業療法士が担当している日中の活動について、一部紹介します。

　棒やボール・風船等を用いた軽体操・運動では、少人数グループで互いに交流しながら身体を動かす機会を設けています。また、昔馴染みの遊び道具や古い写真等を用いて回想的に関わることもあります。長年培ってきた知恵や知識を生き生きと語ってくださることは、自分にとっても貴重で勉強になるシーンとなっています。

　一口に高齢者といっても、背景・趣味嗜好は個々人により様々です。グループ活動を好まない方とは一緒に病棟内を歩いてお話したりしながら、その人らしい健康的な過ごし方を模索しています。退院する時には、入院した時より身体的にも精神的にも元気になっていてほしい。その目標が達成できるよう、より一層研鑽に努めていきたいと思います。

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