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第23回 札幌市病院学会  札幌太田病院発表抄録


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 第23回 札幌市病院学会(平成15年2月1日、札幌市医師会館)にて、札幌太田病院より発表致しました講演の抄録(4編)を、以下に掲載しております。

  
 
「摂食障害など思春期症の予防と治療」の啓発を目的とした地域実践活動
 
札幌太田病院
根本 忠典、篠田 崇次、太田 耕平
第23回札幌市病院学会抄録集:22,2003

 近年、いじめ→不登校→ひきこもり→暴力→リストカット→過食拒食→うつ→薬物多用の経過で重層化、重篤化する症例が増加している。これらの予防、早期発見・治療が患児の一生に大きな影響を与える。
 予防、治療には家族、学校の協力を得るため情報開示を要し、一般向けの研究会を発足した。2年(4回)の開催経過を報告する。



統合失調症患者に対する音楽療法と内観療法の経験
 
札幌太田病院
飯田 糧子、下田 妙子、後久 清子、太田 健介、太田 耕平
第23回札幌市病院学会抄録集:25,2003

 いじめられ体験を背景に持つ、統合失調症の10代後半の女性に対し、薬物療法、音楽療法、精神療法等の入院治療を行った結果、良好な経過を得た。幻覚・妄想は消失し、両親に対する誤った認知が修正され、家族関係が好転した。また、自信を獲得し前向きな発想へと導かれ、社会性を養うことが可能となった経過を報告したい。



パニック障害、うつ状態、リスト・カットを呈した症例の治療経験
 
札幌太田病院
松田 千聖、篠田 崇次、根本 忠典、
上野 ミユキ、太田 秀造、太田 耕平
第23回札幌市病院学会抄録集:25,2003

 父が暴力を振るうなどの問題ある家庭に育ち、自己肯定感を保てず、抑うつ、パニック障害、問題行動としてリスト・カットの症状を認め、当院に来院した40代女性に入院治療を行った。治療過程において家族に対する陰性感情の変容が大きく症状改善に寄与した。
 その治療システム、及び、経過について報告する。



不登校などの思春期問題への取り組み
 
札幌太田病院
小川 説子、根本 忠典、阿部一久夫、太田 耕平
第23回札幌市病院学会抄録集:25,2003

 学齢期に不登校をはじめとする心の問題を持った青少年が増加していることは、近年大きな社会問題となっている。
 このような学童が成長してどのような精神科的な問題を持つようになったか、また不登校などのある学童をいかに治療すべきか考え、思春期の問題は家族を含め、早期治療が必要である事を強調したい。