20.思春期症患者と関わって家族援助の重要性を学ぶ
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はじめに: 現在の日本人の生活環境は経済優先のゆえにか家族間の交流が少なく、家庭崩壊の危機に迫りつつある。当院においても不登校、家庭内暴力、いじめ等による若年層の入院が増加している。その多くは家族が果たす役割が欠如しているケースが多い。今回本症例を通し、家族支援の重要性を再確認したのでここに報告する。 症例の概要: N子 女性 20代前半 専門学校生。自営業をしている両親、20代前半、10代後半の弟の5人家族。両親の仕事の関係上、0歳から2歳迄、朝から夜7時頃頃まで知人宅へ預けられていた。小・中学校時代はいじめに遭い不登校の時期があった。高校卒業後、専門学校へ進学するが、就職活動が始まると何をしたいのか分からなくなり、外出や人に会うのが嫌になる。この頃、すぐ下の弟と、頼まれていた服ができていなかったことで喧嘩となり、暴力をふるわれた。両親はただそれを見ているだけであった。その頃より過換気症状が頻発し、不安感の増大、意欲の低下、拒食、歩行困難となり内科へ入院するが、紹介により当院へ入院となる。 入院後の経過: 摂食障害への関わり、何事に対しても拒否的であったN子に対し、自己表出への働きかけを行い状態は改善しつつあったが、看護者側は家族の親子関係の希薄さを感じた。そのため、家族援助としてN子を受け入れられるよう面会時や電話を利用し、良い点やできている事など心と行動の変化を伝え、N子への理解を深めるように関わった。集中内観、親子内観後にはN子から両親に対し感謝の言葉が聞かれ、母親からは謝罪の言葉が聞かれた。外泊・登校訓練を経て家族より「子供ときちんと向き合っていきます」との決意が語られ退院となった。当日はこの看護過程を中心に考察を深めたい。 ※プライバシー保護のため、文中の一部変更を行なっております。ご了承下さい 。 |
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