一精神科病院に於ける未成年入院症例の調査

平成16年度の66例について

 

○久保 隆一、太田 健介、吉川 憲人、太田 秀造 札幌太田病院

 

 今日の社会変化に併行して当院でも若年受診者・入院者が増加している。多項目に関し調査し今後、時期的・地域的・医療機関別の検討を行ないたい。

登校状態:不登校41例、休学中1例、停学中1例、退学4例、休職中5例。

来院の契機:紹介状11例、知人の紹介17例、広告12例、インターネット7例。その他7例、不明12例。

性別:男性28例、女性38例。

年齢13歳以降19歳まではほぼ均等に分布。

両親:離婚11例、父の単身赴任などの長期不在9例、母の死亡2例。 

同胞数0は14例、1は38例、2以上は14例。

発症時期:幼稚園4例、小学校11例、中学校31例、中学卒業以降20例。

精神科受診歴:有35例、無31例。 

向精神薬服薬:有32例、無34例。

入院時期:春23例、夏18例、秋67例、冬18例。

転校回数2回以上9例、1回15例、0回42例。

身体合併症15例、無51例。

頭・腹痛など心気症状あり:男子10例、女子20例。

不眠や昼夜逆転あり:男子10例、女子20例。

リストカットなどの自傷行為あり:男子3例、女子18例。

摂食障害あり男子2例、女子9例。

アルコール依存あり:男子4例、女子8例。

薬物依存あり:男子1例、女子10例。

万引・非行で警官介入あり:有13例、無53例。

物損行為あり:有33例、無36例。

他者への暴言暴力あり:有44例、無22例。

主病例:家庭限局性行為障害21例、非社会化型行為障害13例、分離不安障害8例、抑うつ性行為障害6例、中等度うつ病エピソード4例、統合失調症3例、その他11例。

院内学級参加有り37例、無27例。

入院形態:任意入院50例、医療保護入院16例。

保護室隔離:有12例、無54例。

入院から通学まで所要日数:男子7.1日,女子6.6日、平均6.5日間。

平均入院期間:男子32.7日、女子16.6日、平均22.9日間。

(男子の長期入院者1例を除く)

これらに加えて、エゴグラムとYGテストの結果、治療法、内観的認知行動療法の場合はその治療効果、入院形態による予後の差、などを考察して報告する。