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イライラして子にあたる主婦


 30歳代の婦人が1歳の子を背負い外来を訪れました。4歳の女の子に対してイライラし、その子のやることなすことすべてイラ立つ。その子が別に悪いこともしていないのに無性に腹が立ち、怒鳴りつけ、言うことをきかないと手を上げてしまう。夫は、子をしかる妻のば声を聞きたくないと今年の4月から別居した。不眠で疲労感が強く、何もしたくない。実家に行く以外は自宅に自閉状態になった。

 一般的に心がイライラする原因としては・・・
  1. 欲求不満がある。
    この症例では、夫への不満、手数をかける子への不満、孤独感、生きがいのなさ、将来への不安など、本人が自覚していないことも多い。
  2. 性格が未熟のため欲求不満耐性が弱い。わがまま、自己中心、攻撃性、依存性。
  3. 抑うつ状態、焦燥感、絶望的、孤独感を伴う。
  4. 過労や心労、育児ノイローゼ、産後うつ状態、夫の協力のなさ。
  5. 躁うつ病や分裂病にみられるもの。
  6. アルコールや他の薬物依存の禁断時期。

などが挙げられます。

 症例では、前述の1、2、3、4、が該当し、やはり“生きる意味”を喪失しつつあります。

 この症例への治療、援助方針は
  1. 軽い抗うつ剤をあたえる。
  2. 自律訓練と自彊術体操を教える。
  3. カウンセリングによる受容。
  4. スポーツや散歩。
  5. 別居中の夫に来院してもらい夫婦関係の再構築をはかる。
  6. 生活および人生目標の具体化の援助…など。


 たに正しい“生きる意味”を自覚し、強い人生観ないし人生哲学をもつことを援助する。この症例はその後、別居を解消しつつあり子育てのため協力ができ、症状は自ら軽減しつつあります。