心療内科診療 Q&A



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食行動異常とは

目  次

  1. 拒食症とその症状
  2. 過食症とその症状




若い女性に多い食行動異常(拒食症・過食症)

ぜ?どうしたらいいの?

食行動異常には拒食症と過食症がある。拒食症は神経性食欲不振症(思春期やせ症)といい、過食症は神経性過食(大食)症という。どちらも適量を食べることができなくなるものである。最近では男性にも見られるが、圧倒的に若い女性に多い。


拒食症

食症とは『食べない』、または『食べられない』状態が続くことです。標準体重のマイナス10%以上を『やせ』としますが、マイナス20%までを軽度、それ以上を『高度のやせ』といいます。この体重減少が糖尿病、感染症、がん、甲状腺疾患などの内科的疾患によらず、さらにアルコール症、うつ病、精神分裂症などの精神科疾患によらない場合です。

拒食症:標準体重≒(身長cm−90)×0.9

★ 症状

  1. 食欲低下を中心とする食行動の異常(ひとり食べ、つまみ食い、盗み食い、深夜・早朝食べなどといった共同の食事を避ける傾向が見られる。経過中に多食あるいは多食と嘔吐が見られることも)

  2. 下剤・利尿剤の乱用

  3. ときに万引その他の窃盗行為

  4. やせる

  5. 無月経、ときに月経の回数が少なく不規則になる

  6. 身体の衰弱にそぐわない活動性がある。逆に家に閉じこもりもある

  7. 自分の身体状態を深刻に受けとめない

  8. 両親(とくに母親)に見せる反抗(暴力)と依存が混じった態度


 せることへの追求が定型として見られます。軽度のうちはその意志がそれほど強固ではないですが。また成熟嫌悪、女性性忌避、禁欲主義などに意味を見いだし、強く肯定します。軽症では感情の揺れ動きも少なく、治療者へも協力的です。
 重症になると著しい過食と嘔吐が習慣化したり、アルコール、安定剤、睡眠剤に強く依存することもあります。手首を傷つける、自殺を企てるなど自己破壊的行動も見られ、行動が衝動的になります。
 また、自分のぜい肉に家族のおぞましさがくっついている、お腹の中に真っ黒い固まりがあって、めちゃめちゃに突き刺してしまいたいなど、摂取した食事が悪いイメージとなって、そのイメージを生のまま表現するような訴えが多くなります。治療を始めることが困難になってきます。
 体重が22〜23キロまで減少し、死亡する恐れも生じることがあります。早期発見により早期の多面的な治療が必要です。



過食症

 の場合、『思い切り食べる』というエピソードが繰り返されます。それが神経性食欲不振症、あるいはなんらかの身体的障害によらず起こるものです。

★ 症状
  1. 過食時に高カロリーの消化しやすい食物をとる

  2. 人目につかないように過食する

  3. 腹痛、就眠、用事、自発的な嘔吐で中断されるまで食べ続ける。食べ始めた食物を吐き終わるまで吐き続ける

  4. 厳格なダイエットや、嘔吐、下剤・利尿剤の使用による減量を繰り返す

  5. 過食と断食が交代し、その結果として10ポンド(4.5kg以上)の体重の増減がある



 分の摂食行動が異常であるという自覚、食べることが止まらなくなるという恐れを持っています。抑うつ気分があり、無茶食いに伴う自己非難も見られます。