心療内科診療 Q&A



思春期心身症 MENU
 A C に つ い て  思春期心身症の症例      自     戒  




アダルト・チャイルド(AC)について

札幌太田病院院内職員研修会資料 平成10年3月4日(水)
内観担当婦長 上野ミユキ
 
ACの概念

 人になったアルコール・薬物依存症者の子どものこと。アメリカでは1980年代に、彼らがかかえる“生きにくさ”の問題が一躍クローズアップされました。さらにこの概念はアルコール・薬物依存症ばかりでなく、両親の間になんらかの心理的葛藤があり、「家庭としての機能を果せない家庭」で育った人々へと広がっていきました。
 また、親から過剰の期待されて育った人々も含まれます。


機能不全家庭で子供が体験すること。
  1. 家庭に首尾一貫性がない

  2. ことばに信頼性がない

  3. 衝撃的な体験に何度もさせられる。

  4. 同年代の子供達との交流が少なくなる

  5. 両親から無条件でかわいがられるという気がしない。

  6. 家庭に何が起こっているかについての真実が語られることが少ない。

  7. 全てが閉鎖的に、密室のなかで展開される。

  8. 家族の会話は間接的(トライアングル)となる。

  9. 感情は屈折した否認によって直接に感じられなくなる。



アダルト・チャイルドの特徴
  1. いったん始めたことを最後まで遂げられない。

  2. 自分自身を情け容赦なく断罪する(裁く)。

  3. 自分に対して過度に生真面目である。

  4. 周囲から称賛され認められることを求めている。

  5. 自分が楽しむことをめったに許さない。

  6. そこまで義理を尽くすこともない場合でも、義理がたい

  7. 親密な関係を作ったり続けていくことが難しい。

  8. 何がふつうの(正常な)行動なのかいつも確信がもてない。

  9. 責任過剰であったり、かと思うと無責任であったりする。

  10. 自分はどこか他人とは違うと感じている。

  11. 本当の事を言えばいいときにも不必要なうそをつく。

  12. 自分の手に余る状況では、新しい変化に過剰反応しがちである。

  13. 柔軟に物事を考えられずに衝動的に行動する傾向があり、自尊心や抑制を失ってしまう。



◎ 平成9年2月〜8月まで7回の院内職員研修会でACのテーマをとりあげ学習した(参加者484名)その後のアンケートで質問の多かった内容は下記のとおりである。

質問

  1. ACとは何ですか
  2. ACについてさまざまな症例を学びたい。
  3. 院内の集団療法(学習会)で患者はACについて学んでいるのでしょうか
  4. アル症以外のACについてどういうのがありますか
  5. 親がアル症だから子どももかならずアル症になるのでしょうか、親を見て自分はこのようになりたくないと思う子もいると思います。
  6. ACの予防法は
  7. 援助者が“燃えつきない(バーンアウト)巻き込まれない”についてもっと良く聞きたい


感想
 アル症もACも自分を認め回復に向けて努力することで、他の人にない素晴らしい人になると聞き援助者として関わる元気がでました。



青年期の心理特性