精神科診療 Q&A



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薬物依存症の評価(重症度判定)

アメリカ医学会 American Medical Association / Macdonald


 療するにあったって、まず薬物依存(乱用)の重症度を評価して、その患者に適した対応を集団精神療法や自助グループ参加についても考えなければならない。


第0段階
まだ薬物は使用していないが、興味を持っている段階 予防が最も有効である


第1段階 気分変化を憶える段階
友達から勧められて、依存性薬物を試してみる。
集団で薬物を乱用する。家族はほとんど変化に気付かない。
 親家族の役割が重要で教育するなり、薬物入手源を絶つなりし、子供との良い関係を築く必要がある。家族も一緒に外来集団精神療法等に参加が望ましい。



第2段階 気分変化を求める段階
週末などに薬物乱用をする。主に集団使用、時に単独使用。
授業をさぼるなどの問題が起きてくる。服装、身なりが変わる。
 族の役割は重要であるが、病院、治療プログラム、自助グループなどの活用が必要となってくる。 薬物を手元に置かない、乱用仲間から離れるなどの原則。



第3段階 気分変化に夢中になっている段階
頻回に、単独で薬物を乱用する。学校を退学。仕事をやめる。
家族とのいさかいがおきる。盗みなどで警察沙汰になる。
 囲の人間からの非難や忠告がよせられるが、その程度が強まるほど依存症者の否認も強いものとなる。 他者からの信頼、信頼できる他者の存在を失い内的世界の安定感が損なわれる。



第4段階 薬物が切れると正常と感じられない段階
連日、薬物を乱用する。1日中薬物を乱用する。
慢性の中毒状態。身体的に疲弊し、体重減少がおきる。
記憶障害やフラッシュバックなど精神症状がおきる。
 人精神療法では、依存関係や反発が生じやすく適切な援助関係の成立が困難となる。
ここに薬物依存者同士で構成される集団精神療法の意義がある。自己理解や社会関係技術の修正、発達を助ける。