精神科診療 Q&A



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アルコール依存症
 しい時も飲むが、つらいことがあったりイライラすると、つい量が増える「酒」。
アルコール依存症は、生き方とからんでくる大きな問題だ。


酒好きはアルコール依存症の始まり(!)
  性のアルコール依存症患者が増えている。しかも、だんだん若年化しつつあるのだ。「女性は、短い飲酒期間で依存症にまでなるケースが多いから気をつけて」と話すのは、札幌太田病院ソーシャルワーカーの築地千穂子さん。お酒を飲むことに抵抗がなくなって飲酒する人も機会も増えたこと、アルコールの処理能力が男性より低いことなどが原因だ。
 たしかに、私たちもよくお酒を飲むようになっている。夕飯の時に、ちょっとビールを、という人もいると思う。では、どうなったらアルコール依存症なのだろうか。

脱症状が出てくれば、間違いなくアルコール依存症です。飲まないと手が震えたり、発汗したり、不眠、不安やイライラ感がつのったり。幻聴や妄想に悩まされることもあります。お酒を飲むとそういう症状が一時的に消失するので、だんだん酒の量が増えていくわけです」と、札幌太田病院院長の太田耕平先生。
 酔った時に事故やケガを繰り返す記憶がなくなる人柄が変わり乱暴になるといった人も依存症の疑いが高いという。心配な人は、「危険度チェック」をやってみよう。


原因は?
 トレス解消だ!と言ってお酒を飲むことも多い。気分転換で解消されるストレスならそれもいい。だが現実に何か問題を抱えていた場合、お酒を飲んでも原因はそのまま残っている。
 太田先生は、「原因は多様で複合的で、今現在のことだけではありまません。仕事、対人関係、家族問題、うつ状態、中年の生き甲斐の喪失、老年期のヒマ、などが原因にもなります。常に不満だらけで自分中心にしか考えられない性格要因も関係します。生まれてから今にいたるまでの家庭環境や人間関係、さらに種々の事件や喪失体験など、あらゆる要因により性格は形成されるわけです。過去のとてもつらい体験が癒されずにいたりすると、これがその後の判断や性格や生き方に影響を与えます」と話す。


太田先生の分析による「女性の発達段階とうつ状態及びアルコール依存症の原因」


■ 小・中学期
@ いじめられ A不登校

■ 中学・高校期
@、A、神経性食思不振症、非行、青い鳥症候群、シンナー乱用、家庭内暴力、対人恐怖

■ 自立期
進学と就職の葛藤、自立葛藤、性格未熟、性格逸脱、モラトリアム、女性としての同一化障害、食行動異常、Wrist cut syndrome、若年アルコール薬物依存

■ 社会人期
職場の葛藤、ストレス、転職、シンデレラ症候群

■ 配偶者選択期
結婚ノイローゼ、失恋、夫との性格不一致

■ 出産・育児期
産褥うつ病、育児期うつ、妊娠中絶後のうつ

■ 中年期
目標喪失、オールドミス型、もえつき症候群
(中年初期)
家族内ストレス、夫との無意識の競争、夫の酒乱、女性問題、子供の非行、登校拒否、老人の介護疲れ
(中年中期)
夫の単身赴任、夫の病死、夫の事故死、夫の病弱、嫁姑問題、離婚後の孤独、女としての自我の肥大、わがまま
(中年後期)
空巣症候群、子の自立、女性性喪失、退行期うつ病、閉経期症候(のぼせ、発汗、不定愁訴)、夫への嫌悪感

■ 初老期
夫の病弱と死亡、転居、生活目標喪失、配偶者介護疲れ

■ 老年期
老年期衰弱、老年期うつ病、不眠
(老年初期 〜74)
嫁姑問題、老人クラブや町内会での葛藤、病院依存、老年期うつ、引っ越しうつ病
(老年中期 〜84)
入院、入所後のうつ、施設依存、不眠、老年期神経症(死への不安)
(老年後期 〜95)
老年期衰弱
* 以上のような原因で、神経症、心身症やうつ状態、飲酒などが常習化しやすい